SIMフリーになったら何がどうなるか。
一般的な考え方だとこう。A社で発売された端末をB社のネットワークで使えるようになる。
たとえば電話機はA社のが好きだけど、エリアはB社のほうが広いから・・・。という場合にSIMフリーだとつかえる。というのが一般論。
それはそれで便利だ。
DesireやiPhoneはドコモ回線だとほぼデータ送受信量を気にせずに使えるし、エリアが広い。いいですねぇ…。
けれど日本では簡単にはいかない。
ドコモのiモードメール、auのメールは、世界で標準となっているMMSという方式を採用していない。独自方式。ソフトバンクとイーモバイルは、MMSを採用している。
ということはメールは他社で使えないということ。じゃあ、ソフトバンクの端末をイーモバイルで使えるのか、というと。
今度は電波の周波数の問題。
ソフトバンクは2GHz帯。イーモバイルは1.7GHz。当然、使えません。
ドコモは2GHz帯と800MHzを使っている。そしてauは2GHz。
最後に通信方式。
auはcdma-one。ドコモやソフトバンク、イーモバイルはw-cdma。au仲間外れです。規格同じじゃなきゃ通話とか、もう問題外です。
唯一できるのは…ソフトバンクの回線でドコモの電話機を使って”通話”すること。
あはははは・・・・SIMフリー化なんて意味ないよ。
今後、順次次世代ケータイの規格を各会社が始めます。今のところ4社とも同じ規格のLTEというものを採用予定。そうなるともしかしたらSIMフリー化は有用になるかもしれません。ただねぇ、世界標準となる周波数を各社に公平に割り振らないと…フリーは意味ないことに…。